2016年12月01日
0年、10年、そして20年
アドベントカレンダーの記事を書こうと久しぶりにサイトに来たらいつの間にか運営会社が変わっていてたまげたハルカですこんばんは。どれだけ普段来てないんだって話ですが。
さて毎年恒例、セカンドライフ非技術系アドベントカレンダー。少々グダグダとありましたが、今年のカレンダーのテーマは「私の一押しの『場所』」となりました。カレンダーに関して詳細はリンク先を見ていただくとして、私の一押しな場所といえば(またかとお思いでしょうが)Kowloon SIMです。
さて毎年恒例、セカンドライフ非技術系アドベントカレンダー。少々グダグダとありましたが、今年のカレンダーのテーマは「私の一押しの『場所』」となりました。カレンダーに関して詳細はリンク先を見ていただくとして、私の一押しな場所といえば(またかとお思いでしょうが)Kowloon SIMです。
ご存知の方も多いでしょうが、ここはSLのSIMであると同時に、それ以前からの「場所」でもあります。そう、プレイステーションのゲーム「クーロンズ・ゲート」。SLのSIMがオープンするよりちょうど10年前、ゲームの中で自分の分身である主人公「風水師」が駆け回ったのがこの街でした。
あの時の体験は今でも忘れられません。この怪しげな街で起こる出来事や住人たちがなぜかひどく身近に、愛しく感じられて、ゲームを進めるうちに、あの街にいる風水師こそ本当の自分で、ゲーム画面の前でコントローラーを握っているほうが仮初の存在であるとさえ感じるようになったほどです。
そして、ゲームをクリアした時には、これ以上自分がこの街にいられないことが辛くて仕方がありませんでした。もう一度あの街に行きたい、いや、帰りたい。そんな思いを抱えてネットで同好の士をみつけて語り合ったり、自分でサイトを作ってみたりしながら過ごして10年目の夏、とんでもない情報が降ってきました。
セカンドライフに、九龍の街が立ち上がる。
http://www.jet-graphics.com/secondlife_top.htm
当時すでに、セカンドライフに関してはブーム捏造などということも言われ始めており、私もこのクーロンズ・ゲートのスタッフ参入というニュースを聞くまでは、どちらかというとSLに対しては冷淡な態度で過熱報道を聞き流していましたが、このニュースを聞いて態度を一変。SIMがオープンする前からパソコンを新調し、関連書籍を買いあさり、アカウントを作って万全の体制で待機していました。
そしてSIMのオープン。それはまさしく、あの街に「帰ってきた」瞬間でした。マップこそ異なるものの、明るいのに陰鬱なネオンの洪水も、何かが潜んでいそうな路地の暗がりも、まさしくあの街、ずっと帰りたかったあの街でした。かつてゲームの公式サイトの掲示板やファンサイトで知り合った九龍仲間ともSIMで再会しました。
思えば不思議なもので、九龍仲間はかつて公式サイトに「集まっていた」仲間でした。サイトが閉鎖される最後の日にはいつもと同じように掲示板に「集まって」、みんな「またいつか『どこかで』会おうね」と書き込んでいました。掲示板はただのウェブサイトで、自分の家で見ているパソコンの画面に映し出されているに過ぎないのに、SLも存在しない、MMORPGもまだ珍しかったころから、ネット上の分身が集まって交流するバーチャルな「場」があるのだという感覚を、当時のネットユーザーは共有していた気がします。
そして、10年の後、ある意味本当に「ネット上の分身が集まって交流できる場所」が出来上がった。公式掲示板に書き込んでいるころの自分に「10年後にはここにいる人たちと九龍の街で語り合えるんだよ」なんて教えても、きっと信じないでしょうね(笑)。
Kowloon SIMも来年でオープン10周年を迎えます。もう古い?九龍について書くのはただの昔語りなのでしょうか?いいえ。
「クーロンズゲートVR 朱雀」開発が正式決定 目標額3倍の約900万円集まるhttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/1611/28/news134.html
ゲーム本編から数えれば20年目となる来年に向けて、今度はPSVRを使って、没入型の体験ができる新しい「九龍の街」を立ち上げるプロジェクトが発表されました。クラウドファンディングにて当初募集金額の実に3倍というすさまじい数字をかっとばしてのスタートです。古くから続く夢が、未来へとつながった瞬間です。
「古い友も古い思い出も、決して消え去ることはありません。」
ゲーム本編に出てきたそんな台詞を思い出してしまう今日この頃です。
タグ :Kowloon
Posted by Haruka at 02:38│Comments(0)
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